小心者で後ろ向きで怠け者の僕が、唯一
続けられたのが写真だ。
だから、仕事にした。
最近、趣味で目一杯楽しんでいる方を
見ると羨ましい。
いいなあ、と思う。
楽しみたいな。
趣味らしい趣味はないから、
写真、撮りたいものを撮るかな。
撮りたいものを、撮りたいな。
]]>僕も自分自身の単著で発売しているし、
共著や寄稿を含めれば、かなりの数を
世に送り出させていただいている。
でもハウツー本は絶対的な正解集ではない。
著者のやり方や手法を紹介しているものに
すぎない。
ひとによっては、これまでと違うやり方が
紹介されていることもあるだろう。
そうするとすぐに言葉になる。
「あれは間違っている」、と。
でも違う。
著者はそのやり方で、掲載している写真を
撮っているというだけだ。
そして、その写真を撮ったという事実がある。
大切なことはやり方ではなく、
撮りたい写真に行き着くことだ。
行き着ければ、やり方などそれぞれでいい。
行き着きたいのに、手段が分からない・
もしくは迷った方は、とりあえず則ってやって
みたらいい。たどり着くまでの過程に、
自分に見合う手法が見出せるかもしれないし、
少なくともたどり着けたという事実は残る。
ハウツー本は、自分の糧になる部分を
チョイスして肥やしにするもの。
全て真似ろというものでも、
これが完全完璧の正解というものではない。
自分の問いに応えてくれる項目があれば
それで十分、その人にとっては回答集に
なるのだ。
はっきり言うと、まるまる一冊が全ての
人に当てはまる本など存在しない。
写真のような嗜好本は特に顕著だ。
だからこそ、多くの本を参考に、
必要な項目のみをピックアップして、
糧にしていくことが大切なのだと思う。
僕も、もっともっと他の方の本を見て
研究しなければならない。
1冊に1つでも参考になることがあれば、
僕はその本に2000円も3000円も出した
価値があると思うのだ。
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マイケルが急逝したニュースを、ロケバスの中で
聴いた。
週刊プレイボーイの撮影で、九十九里のスタジオに
向かっているところだったと記憶している。
ものすごいファンというわけではなかったが、
なんとも心に穴が開いた感じがした。
撮影終わりに、昼食も兼ねて一杯やりながら皆と
その話をした。
自宅までロケバスで送ってもらう中、
一つの時代が突然終わる時って、あっけないね…
そんなことを口にした。
これから車の中で流してみるか。
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マイケルが急逝したニュースを、ロケバスの中で
聴いた。
週刊プレイボーイの撮影で、九十九里のスタジオに
向かっているところだったと記憶している。
ものすごいファンというわけではなかったが、
なんとも心に穴が開いた感じがした。
撮影終わりに、昼食も兼ねて一杯やりながら皆と
その話をした。
自宅までロケバスで送ってもらう中、
一つの時代が突然終わる時って、あっけないね…
そんなことを口にした。
これから車の中で流してみるか。
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嬉しい。
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親父には本当に感謝している。
自分の会社を継がずに、写真家なんてぶらぶらした
根無し草やらせてもらっている。
思えば、高校も私学にいかせてもらったし、
大学も二つも出させててもらった。
長いことふらふらと迷惑と心配ばかりかけさせて、
今日も父の日だっていうのに、
和幸は大丈夫か、とお袋に電話をさせてきた。
ありがとう!大丈夫です。
好きにさせてもらった分、倅には好きにさせる
つもりだよ。
そうそう、剣舞教えてあげてくれ。
最高の師範がまだ教えられるうちに。
もう一度、ありがとう!
現役だからまだまだ老いるわけには
いかないか。
でも体に気をつけて。
]]>
そりゃそうだ、標準だから。
ここ2〜3年は、50mmから35mmが標準っぽい使い方に
なっている。
50mmは開放ではボケすぎるから。
AFの精度が上がってから、開放でのピント合わせは
職人的技術ではなくなった。でも気軽になった。
そうすると35mmのボケの方ががしっくりきた。
以来、35mmがスタンダードに。
そういえば広角でのポートレートも好き。
特に寄って撮るのが好きだ。
魚住誠一さんの、広角での寄りのカットに
影響され、一層突っ込んでみることにした。
ずいぶん前の個展で、秋田好恵先生に
広角の使い方を大いに褒められて以来、
かなりの自信を持ってる。
…単純だなあ。
では望遠は、というと、普段は200mmまでが
いいところ。せいぜい135mmか。
85mmかシグマ105/1.4かFE100/2.8STFか。
時代は必ず巡ってくる。
短いレンズ全盛の現在も必ず廃れる。
するとサンニッパが目新しくなり、
またもや!?
なんてな。
そうなったら、EFでは持ったことないし、
あの頃持ってたNewFD300/2.8Lか。
それよりも当然重くなるな。
手が震えそうだから、まあないだろうな。
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本当に長かった…。
企画そのものは4年前。
あれこれ紆余曲折があり、世に出すことができたことに感謝だ。
モデルをしてくださった6名(+1名)の皆様、
本当にありがとう!
お待たせいたしました。
季節のカットは寄せ集めではない、全てあの企画のための
撮り下ろし。
一冊にまとめるには時間も手間もかかったが、
こうして本になると、本当に嬉しいものだ。
元G社のMさん、本当に本当にありがとうございました!
ご迷惑をおかけしたとともに、心より感謝しております。
玄光社吉田さん、デザインをしてくださったヒロセさん、
バタバタの中でこぎつけてくださり、ありがとうございました!
お手に取ってくださる皆様方の、お役に立つ本に
なるといいなあ。
]]>電子書籍版が発売となった。
写真集はP144、とても豪華な作りだから、印刷としての
写真集をご覧いただきたいのだが、いつでも持ち歩けるもの
ではない。
電子書籍版なら、スマホやタブレットでいつでも気軽に
見られるし、どこにでも持ち出せる。やっぱりこれは便利だ。
価格を考えると、印刷の方を手にとっていただきたい。
いや、やっぱり持ち出せる電子版か…。
大いに迷っていただきたいね。
こうなると、写真で見たい!というお声も頂戴した。
実は私もそれをしたい!したい!…のは山々だが、
やるだけでは済まされない。写真展を完璧にやろうとすると
金がかかる。
それなら、その金を撮影にまわしたい。そして次回作で
ご覧いただきたい。今の気持ちはそんな感じだ。
一人の女性を長年に渡って撮影するということ。
それはポートレート撮影をされる愛好家たちにとっては、
やってみたいことの一つだと思う。
なかなか難しいものだ。
私は、おかげでれいなちゃんにやらせていただけた。
とてもラッキーだと思っている。
プロだから、アイドルだからできた…とは思っていない。
むしろその方が条件的に難しい。
私が思うに、タイミングとお互いの好みが大切。
もちろん、関係者や周りの人達のご配慮も、だけど。
純粋にコツコツと機会をいただきながら撮影した写真たちを、
三村漢さんにデザインしていただき、
印刷も印刷所選びからはじめて、紙選びに色の指定、
上がりのチェックまで、本当に1からやらせていただいた。
そんな写真集だから、単なるアイドル写真集ではなく、
一つのポートレート写真集としてご覧いただきたいのだ。
水着も下着もない、まっすぐなポートレート写真達。
写真はもちろん、デザイン面でも、印刷面でも、
カタチとして見ていただきたいのだ。
好みかどうかは別として、教科書として・たたき台として
必ず撮影と写真の見せ方のお役に立てると思う。
藤江れいなという、ひとりの女性が成長していく様を、
表情や仕草・距離感の変化とともに、ご覧いただきたい。
モデルである藤江れいなちゃんも、それを強く望んでいる。
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写真展『20050810』。
写真家になったお母さんが、保育事故で息子さんを亡くし、
その遺品やゆかりの場所を撮影している。
自分の気持ちをまっすぐに、撮りたいものを撮り、
そして展示をする。それこそ写真展の原点。
でも、今回の僕の心持ちは違う。
亡くなった息子さんと同年代の、5歳の子の父親として、
このような事故に遭われた方の写真展としての
興味が強かった。
そして、鑑賞させていただいた。
写真論云々はここでは避ける。
…ちょっと重かった。
少なくとも僕には。
写真じゃない、展示が、だ。
ネタバレするので、何かは言わない。
ただ、同じくらいのお子様がおられる方は、
写真の内容よりも、僕と同じ印象を抱く方が
多いと思う。
良かったのは、
日常の日々の尊さを、深く感じることができたこと。
これだけで十分だ。
Roonee 247 Fine Arts(中央区日本橋)にて。
13日まで。
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3年生の撮影実習が行われた。
今回のモデルは鈴木海那ちゃん。
よくご一緒していただいているモデルさん。
それだけに学生諸君も教わることが多かっただろう。
しかし、学生諸君の発想は面白い!
無茶に付き合ってくれる海那ちゃんには感謝!感謝!
時間はかなりかかってしまったけど、
その分、納得のいく撮影ができたでしょう。
あとは、いい“作品”に仕上げて欲しい。
楽しみだ。
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発売“初日”の24日は新宿・福家書店での発売記念握手会に
お邪魔した。
おかげさまで完売。
皆様が写真集を持っていかれる姿に、本当にありがたかった。
撮影から企画〜印刷までずっと見てきて、そして皆様のお手元に。
その一連を思い、すごくいい経験をさせていただいた。
この経験を、必ずまた次回作に。
翌日のMARUZEN&ジュンク堂書店・梅田店での
発売記念握手会でも完売だそう。
本当に本当にありがとうございます!
また多くの皆様にツイッター等々でご意見を頂戴した。
あたたかいご意見ばかりで、恐縮です。
この場を借りてお礼申し上げます。
そして、もっともっと多くの皆様にご覧いただきたい。
“今時の”写真集ではない、藤江れいなの17-23歳を
丁寧に一冊にまとめた『記憶』そのもの。
是非お手にとっていただきたいと、心から祈るばかりです。
]]>完成型となって手元に届き、やっと写真集制作の
実感が湧く。
自然と涙が出た。
A4という大きさに加え、紙・印刷のクオリティ、P144の
見応え…この時点では十二分に満足だ。
時間をかけて撮影したものは、絶対的に厚みが出る。
いくらお金をかけてもこれだけは補えない。
時間のチカラはすごい!
こうして形にできたこと、本当に感謝!
撮影をOKしてくれたイトーカンパニーの皆様。
振り回されながら付き合ってくれたヘアメイクの
杏ちゃん、貞廣ちゃん、愛子ちゃん、恭ちゃん。
さすがの衣装を用意してくれた加藤さん。
わがままを聞いてくれた奥泉さん、安藤さん。
写真を最高の形にデザインしてくれた三村さん。
出版させてくれた玄光社の皆様。
制作までに関わってくれた皆々様…。
そして、たくさんたくさん時間をかけて撮影させてくれた
れいなちゃん。
本当に本当にありがとう!!!!
発売が待ち遠おしい・楽しみです!と
メッセージを下さるファンの皆様。
いつもありがとうございます!
私の撮る彼女が好きだと言ってもらえて、すごく励みに
なります。
もう少しです。
絶対にご満足いただける写真集です。
れいなちゃんにとっても、最高の写真集になったと
自負しています。
どうぞもうしばらく、ご辛抱くださいませ。
私一人では決してできないことでした。
感謝。
]]>
私もその流れに乗って、ちょっとフィルムを楽しんでいる。
フィルムといえばカラーならポジがスタンダードな感覚だったけど、
完全に遊びだし、ISO400のカラーネガを入れている。
で、カメラはリコーGR1vを引っ張り出そうか悩んだが、
結局引っ張り出したのはCONTAX T2。
38mmという画角が、今の私にはちょうどいい。
難しいことを考えずに、シャッターを切る。
プレッシャーもないし、何より良い気分転換だ。
おおっと、こっちはよく持ち出している。
でもこっちにもネガを入れてみた、
現像が楽しみだ。
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印刷に入る直前に、色をチェックするのが目的。
アートディレクターの三村漢さんと、編集部・吉田編集長と
刷りあがりをチェックしていく。
表紙を一番初めに見せていただいた。
三校からさらに追い込んでいく。
表紙が思い通りに決まって、ほっと一息。
そこから色を懸念しているページを優先して進めていただく。
妥協はしない。
でも印刷物としての仕上がりの難しさがある。
本当に大変な作業だ。
とりあえず、今日できることは最後までやってきた。
作業自体は突貫で行うとのこと。
買っていただく皆様に、満足していただける
美しい印刷を手にしていただきたい。
思いはそこだ。
印刷に合間に見た空。
一筋の光が見えて、嬉しかった。
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